第50回対象魚別実戦編ハネ(フッコ)を釣ろう4

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さて今回は、エビ撒き釣りにおけるポイントの解説へと入っていきましす。

【エビ撒き釣りで狙うポイント】

来るべき時合いに備え、ひたすらシラサエビを撒き続けて自分のポイントを作るこの釣法は、潮流がゆるやかで比較的水深のない釣り場を選ぶようにします。

その中でも、特に注目すべきところはテトラポットや停泊船などの障害物周り及び堤防付近のかけ上がりなど。また、潮に乗って流れてきたエサなどが溜まる波止の曲がり角付近(内側)も見逃せないポイントのひとつ。(ポイント図参照)

タナ(ウキ下)については、釣り場にもよりますが平均して2~3ヒロ(約3~4.5メートル)といったところ。マキエが効き始めるとハネの活性が高くなり、1ヒロ程度にまでタナが上ずってくることもあります。

周囲で釣れているのに自分だけが釣れなかったり、アタリが遠くなってしまった時などは、マメにウキ下を調整することも憶えておきましまた、腕に自信があるという方には、

スリット波止http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/s1slit.jpgなどもおすすめ。スリットの隙間部分は魚影が濃く、60センチを超えるスズキクラスもかなり潜んでいるようです。こいつを仕留めるには、腰が強い2~3号の磯竿にあわせ、波に揉まれた仕掛けが絡まないよう30~40センチと短くしたハリス(2号)でチャレンジしてみよう。ハネやスズキが掛かった場合には、竿でためるとともに道糸を出さずして強引に浮かせるようにします。やりとりにもたついていると、あっという間にスリットの隙間へと逃げ込まれてジ・エンド。実にスリリングなかけ引きが醍醐味といえます。

【ワンポイントアドバイス】

好条件が揃えば釣果は確実。

エビ撒き釣りは、潮の流れが極端に速いところでは狙ったポイントへとマキエを届けることが困難。また、強風時の場合なども仕掛けやマキエが振り込みにくいことから厳しい条件となります。しかしながら、釣り人の都合で仕方なく潮流の速い場所や強風時などにも釣行する場合があります。その時は、マキエを打つ際に「底撒き器」(仕掛け図参照)を使用するとともに仕掛け部分には「水中ウキ」(仕掛け図参照)をセットするようにしましょう。

個人的な過去のデータをもとに最高の条件を言わせてもらうとするな1日の出前後に満潮2比較的浅場で障害物周りの釣座を確保3風がない4ゆるやかに潮が動いている5釣行日前の数日間で急激な水温の変化がない。

と、実績のある釣り場でこれらの条件を全て満たせば高確率でハネをゲットできることでしょう。

釣り始めのマキエは多めに。

魚を寄せてから釣ることが基本となるエビ撒き釣りでは、ポイントの到着と同時に多めのマキエを効かせることが大切。釣りを始める前にはマキエ勺に20匹程度のシラサエビをすくい取り、連続3回は撒いておきましょう。

エビの切れ目が釣りの切れ目。

5、6匹程度のエビを一定のペースで撒き続けるエビ撒き釣り。

関西での釣りエサ店では1杯(約500円)につき、100~130匹程度のエビが入っているとのこと。ここで一例をあげると、6杯(約3000円で600~780匹程度)のエビを持参した場合、2分間隔でマキエを続けるとすれば1時間で180匹のエビを費やすことになります。これにより3時間程度は釣りを楽しめることに。エサ代が高くつくとお考えの方には、日の出前後の短時間(2、3時間)に効率よく釣ることをお勧めします。

撒いたエビを散らさないためには

水面に撒かれた活きのいいシラサエビは、左右へと泳いで散ってしまうことがほとんど。そのため、マキエ勺の皿にすくい取ったエビはすばやく手のひらでフタをして数十回振ってから撒くようにします。こうすると失神した状態でしばらく沈下し続け、狙ったタナ付近へとマキエを届けることができます。

ちなみに、エビを撒く場合には勺の柄の弾力を利用すること。うまくいけば数メートル沖のポイントまでエサを届けることも可能です。

また、振り込むポイントが近い場合には、軍手などをはめた手でエビを軽く握ってから撒いても構いません。あまり強く握ると死んでしまうのでご注意を。

活きエビの状態に気を配れ。

6月~9月にかけてのエビ撒き釣りでは、エビ活かしクーラーの水温はみるみるうちに上昇していきます。こうなるとせっかく買った高価なエビが全滅ということにもなりかねません。これについては1時間に1回程度のペースで氷のかけらを数個入れていき、水温の上昇を防ぐようにします。

また、白っぽくなったエビは既に死んでいる状態で、すぐに取り出すようにしないといけません。なお、エビ活かしクーラーに手を突っ込むことも厳禁。エビをすくう際には、専用の小網を使うようにすること。

早アワセは厳禁。

エビ撒き釣りのアタリは、「ツン」とウキのトップが押さえ込まれた後にボディ全体が消しこまれるパターンが一般的。しかし、消し込まれた直後にアワセると空振りするケースが目立ちます。3カウントを数えてから、大きくアワセを入れるように心がけましょう。

微妙なアタリも逃さない羽根ウキを使用。

高感度の棒ウキ(羽根ウキ)は食い渋る厳寒期の小さなアタリも見逃しません。大阪ではボディに鉛を埋め込んだ「半自立型」が多く使われています。ウキの安定感と感度を高めるためにも、トップ部分のみが水面から出るように浮力調整しておきましょう。

常にピチピチのエサを使用

ハネは弱ったエビには見向きもしません。特に水温の低い冬場にはエビの弱りも早く、海中へつけると数分後には動かなくなってしまいます。

このことからも、針に付けるシラサエビは一流しごとに活きのいいものに付け替えることが望ましいといえます。特に冬場はこのことを励行するエビの動きが釣果に大きくかかわってくることも、エビ撒き釣りでの大きなポイントとなるのです。

次回は、関西のおすすめスポットなどを紹介する予定です。ご期待くだい