第39回対象魚別実戦編アジを釣ろう3

91

今回は、アジ釣りにおけるテクニック面についてのご紹介です。

しかし気が付けば、もう12月中旬。アジさんにおかれては、深場へと移動される時期です。

早いうちに防波堤へと急がなければ・・・。

ワンポイントアドバイス

サビキ釣り仕掛けの選択

サビキ釣り仕掛けについては大きく分けてスキン系(ピンク色または白色の薄いゴム)と魚皮系(ハゲ皮またはサバ皮)とに大別できます。

スキン系ではピンク色のスキンサビキに分あり。アミエビの色と同化しているため魚の食いつきが良く、僕の経験上、一番実績のあるタイプです。また、潮が澄んでいる時には特に効果があります。

これに対し、魚皮系のハゲ皮やサバ皮は、日が高くなって太陽の光が海中へ差し込んでくるとキラキラと光り出し、魚へのアピール効果を高めるという仕組みになっています。また、魚皮については白色系のため、潮が濁っている時には効果的と言えます。

以上の点から、潮が澄んでいる時には「ピンク色のスキン」、濁った時には「ハゲ皮またはサバ皮」というように使い分ければ完璧。とはいえ、地域差やその日の状況にもよりますので、2種類の仕掛けをあわせて持参すれば、ほぼカバーすることができるでしょう。

また、サビキ釣り仕掛けではアジの他にも、イワシ、サバ、サンバソウ(イシダイの幼魚)、木っ葉グレ、アブラメ、イサキ、サヨリ、ウミタナゴ、カマスなど多種多彩な魚が釣れます。(いずれも手のひら級までの小型がほとんど。)

とはいえ、時折チヌの大物が掛かってビックリさせられることもあるよう大アワセは禁物

アジは唇が弱い魚なので、大きなアワセは禁物。掛かった時はゆっくりと巻き上げるようにしましょう。(サビキ釣りの場合は、ほとんどが向こうアワセで掛かっています。)

仕掛けの巻き取り時は注意

また、魚が釣れた時には夢中になって仕掛けを巻きすぎることがあります。穂先部分までサルカンやウキを巻き取ってしまうと穂先が折れてし仕掛けを巻き上げる時は、必ずサルカンやウキの位置を確認するように仕掛けトラブルにご用心

群れが回ってきた。あちこちでもバタバタと釣れ出してきたみたいや。

そんなこと言うてる間に、僕の竿にもアジが掛かりよったで!

このように気合いを入れて「これからや」という時、大切な仕掛けが絡んでしまったら・・・。

群れが回遊してきた一瞬の時合いに手返しよくしなければならないのがサビキ釣り。そのため、この時点での仕掛けトラブルは最大の致命傷となってしまいます。

やっと絡みがほどけて再開できたときには、すでに群れは去っていたということもよくあります。(アジの群れは待ってくれません)

仕掛けを絡ませないコツとして、魚が掛かった時には欲張らずに取り込むということ。サビキ釣りでは1匹掛かった状態でしばらく待っていると、連鎖的に3匹、4匹と掛かってくる場合が多いようです。一気に6本針の全部でもって釣り上げたい気持ちは分かるのですが、このような作戦をとると針掛かりした魚が走り回った結果、とんでもない絡み方になってしまうことがほとんど。欲を出さずにコツコツと釣り上げまし次に、先ほども言ったとおりアジやサバは針掛かりすると勢いよく左右に走り回るので、隣の釣り人の仕掛けに引っ掛けてしまわないよう気をつけること。

自分の仕掛けだけを絡ませるならともかく、他人の仕掛けを引っ掛けて釣りの妨害をしてしまうと、「どないしてくれんねん(関東では、どうしてくれるんだよ)」ということにもなりかねませんのでご注意ください。

また、細い仕掛けほど絡みやすく、ほどけにくいということも覚えてお下層を狙う

サビキ釣りでアジを狙っていると、サバやイワシも同時に釣れてくることがほとんど。

サバやイワシは上層から中層がタナであるのに対し、アジは下層付近を回遊しています。

そのため効率よくアジだけを釣るには、すばやく海底まで仕掛けを沈めて下層付近を狙うことがポイント。

また、アジは日の出や日没前後に集中して回遊してくることが多いようで、この時間帯は比較的上層を泳いでいます。

食いの悪い時は細仕掛けで

食いの悪い時は針を小さくし、幹糸やエダスの細い仕掛けを選ぶこと。また、投入したサビキ仕掛けをフカセ気味(たるませる)にしてしばらく待っていると途端に食いついてくる場合もあります。

ちなみに釣れるアジの大きさによる針(号数)の選択については、以下を目安にして下さい。

10センチ以下・・・3~4号

10~15センチ・・・4~5号

15~20センチ・・・6~7号

20センチ以上・・・7号~9号(枝スは1.5号以上のもの)

ポイントの状況や釣り方により、カゴの位置を設定するサビキ釣り仕掛けは一般的に関東方面では上カゴを、関西方面では下カゴを使用しているようですが私の経験上、根掛かりの多いポイントでは上カゴ(関東式)を使った方がカゴの損失を防ぐことができます。(カゴより安価なオモリの損失だけで済みます。)

また、遠投サビキ釣りの場合には下カゴ(関西式)を使った方が仕掛け投入時のトラブルが少ないようです。

関東式や関西式などのスタイルにとらわれることなく、釣行する現場の状況に応じて使い分けるようにしましょう。

しかしながら問題として、関西では上カゴ仕掛けセットが、関東では下カゴ仕掛けセットが釣具店にてあまり常備されていないのではないでしょうか。(各地域で需要のあるサビキ仕掛けを中心に販売されているように思います。)

潮の流れが速いポイントでは重めの鉄製カゴを使う潮の流れが速いポイントでは重いオモリの付いた鉄製カゴを使うようにしましょう。潮の流れとオモリが適合せず、図のような状況になっているとアジのタナへと仕掛けが届きません。

鉄製カゴは水深のあるポイントでもアジのタナまですばやくマキエを届けることができます。

道具類の手入れは速やかに

帰宅後は竿、リールなどの道具類をすぐに水洗いする習慣を身に付けておきましょう。オキアミやアミエビがごびりついたまま、道具を放置しておくと強烈な悪臭が漂ってきますのでご注意を。

次回は、釣ったアジの持ち帰り方や関西お勧めスポットなどを紹介していく予定です。