第38回 対象魚別実戦編 アジを釣ろう 2

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アジを釣ろう2

今回は、前回に引き続きアジの具体的な釣り方やポイントの解説へと入っていきます。仕掛けのセットが終わったら、いよいよ釣り開始でアジ様へ・・・。

どうかこのページをご覧の皆さんが釣っているポイントには、大きな群れでおこしくださいますよう、心よりお待ち申し上げております。

サビキ仕掛けでの釣り方

1下カゴを使用する関西方面では、すいこみバケツにアミエビと海水(バケツ8分目)を入れます。特に、冷凍モノについては海水で充分に溶かしてから使用すること。凍ったままカゴに詰めると、せっかくのマキエが沈下しません。

2仕掛けの下部についているサビキカゴをバケツ中央のくぼんだ部分に沈め、4、5回上下させます。

3波止の上でアミカゴを2、3回コツいてやると、マキエはしっかりと詰まるようになります。こうすれば、仕掛けの投入時でもアミエビは表層で散らばらず、海底付近でもってマキエを効率よく散らすことができます。

また、関東ではアミカゴが仕掛け上部についているため、すいこみバケツといったようなものはあまり使用しないようです。そのため、スプーンなどを使いカゴにアミエビを詰め込みます。

直接アミカゴに充填できるチューブタイプのアミエビも便利。予備のエサとして持参するのもひとつの方法です。

ちなみにエサのアミエビについては2~3キロほど持参すればよいでしょう。

4アミカゴにエサを詰めたら、道糸を人差し指に引っ掛け、リールのベイルをおこします。

5仕掛けを竿の真下へ投入すると同時に、人差し指に引っ掛けていた道糸を離し、カゴを一気に海底まで沈めます。

6アミカゴが海底に届くと糸フケ(糸がたるむ)ができます。

7すぐにリールを巻いて道糸を張り、竿を2、3回大きくしゃくってコマセ(アミエビ)をカゴから散らせます。

なお、ここでの注意点はリールを巻きすぎないこと。リール糸を巻きすぎればアミカゴが海底から離れ、仕掛けも中層を漂うこととなり、アジのタナから外れてしまうことになります。糸フケをとり、カゴが海底付近にある状態で仕掛けをキープすることがコツとなります。また、コマセのほとんどはアミカゴが落下していく時に出ていくため、アタリは仕掛けの落下中にあることが多いとされています。

8穂先にブルブルといったアタリが伝われば、ゆっくりとリールを巻き上げて魚を取り込みましょう。高速で巻き上げるとクチビルの弱いアジをバラシてしまうことになりますのでご注意ください。

9数匹同時に掛かったアジを取り込み、針から外す場合には先にアミカゴをつかみ仕掛けを張った状態で下の針から順番に外していくよう波止の上に仕掛けを寝かせてしまうと釣れたアジが飛び跳ねるため、絡みを招く原因となります。

10アタリがない場合は、2~7の動作を繰り返してマキエを効かせ、魚が回遊してくるのを待つようにします。

狙うポイント

タナ(泳層)について、アジは日中、深場(海底付近)を回遊していることが多く、早朝や夕暮れ(薄暮の時間帯)には比較的上層を回遊してくる次に竿を出すポイント(別添ポイント図へリンク)については、一般的に港内の岸壁、防波堤の先端付近、漁港の荷揚げ場などが上げられます。初心者の方は、潮の流れが速くない港内の岸壁や防波堤の内向きなどがお勧めです。

また、夜には停泊船や水銀灯などの明かりに多くのプランクトンが集まり、それらを追ってアジも多数群がるようになります。なお、明かりの無い場所では、強制的にカーバイトランプを照らして釣るという方法も効果的と言えます。

参考までに話しておくと、海面を照らせば、1小魚のエサとなるプランクトンが集まる→21を追って小アジやイワシが群がる→32を追ってスズキ、タチウオ、アオリイカ、などが集まる。といった集魚効果がみられます。これらが自然界における食物連鎖を利用した釣り方なのでただし、チヌ(黒鯛)などは明かりを極端に嫌うため、近くでチヌを釣っている人を見かけたらライトで海面を照らす行為はやめましょう。チヌを狙っている人に「照らすな!」と怒鳴られることもあります。これもマナーのひとつととして、初心者の方は特に気をつけるようにして下さい。とはいえ、通行上、足場の確認のためにライトを照らすこと、これは安全上やむをえません。転落してしまっては、話になりませんのでポイントの話に戻しますが、ある程度水深のある波止でサビキ釣りをする場合、普通は竿下を狙って仕掛けを打ち込むようにします。

しかし、竿下の水深が極端に浅い。テトラポットなどの障害物がある。

水温が低く魚が沖の深場を回遊している。といった場合には「遠投サビキ釣り」により沖合いのポイントを攻めると効果的です。(仕掛け図通常のサビキ釣りでは1~1.5号の磯竿を使うのに対し、この釣り方では、2~3号と太めの磯竿を使うようにします。それにあわせて道糸も3号以上、仕掛けもやや太めにして全体的にしっかりとしたタックルを使用するようにします。(アミエビの詰まった重いサビキカゴをブン投げるのに、1~1.5号の磯竿を使っていたのでは穂先が破損する恐れがあります。また、仕掛け針は6~7号程度で幹糸やエダスの太いものを使うようにします。)

なお、この釣り方において難しい点は、何と言ってもタナ取り(ウキ下)。タナについては、周囲で同じ釣り方をしている人に「ウキ下は何ヒロですか?」と聞くのが一番の賢明策です。(ただし、アジが釣れている人に聞きましょう)

また、遠投サビキ仕掛けについてはヤマシタから発売されている「カゴウキセット」を使うと便利。サビキ仕掛けだけでなく、大型ウキ、ウキ止め糸、シモリ玉がセットになって発売されています。

また、根掛かりのないポイントであれば、関西式(下カゴ)サビキ仕掛けをブッ込んで道糸を張り、穂先でアタリをとるというのもひとつの方法これならば確実に海底付近に仕掛けが漂うことになり、ウキ釣り時におけるめんどうなタナ取りの必要もありません。

と、まあウダウダと能書きを並べてしまったようですが、大きな群れが回ってくれば女性や子供でも簡単に釣れるのがアジです。

今年もそろそろ晩秋を迎え、アジも深場へと去っていく時期となりました。是非、近いうちに家族揃ってお楽しみいただき、皆さんが大漁となることを心からお祈りしております。

次回は、アジ釣りのワンポイントアドバイスや関西近郊おすすめスポットなどをご紹介させていただきます。