第37回 対象魚別実戦編 アジを釣ろう 1

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皆さんごきげんいかがですか。

講座編も今回の連載で、はや37回目を迎えることとなりました。

これもひとえにご覧いただいる皆様方のおかげでございます。

いやー、でも本当によくここまで続いたもんだと、我ながら感心しております。しかし、感心している間もなく、いよいよ今回からは、テクニック的な話しも含めた釣り方の実戦編へと突入です。現場で指導しているようにできるだけ分かりやすく解説していきたいと思っています。

それでも分からない場合は、どうするか?

皆さんの自宅までお伺いします・・・。

と言いたいところですが、それはできません。

すみません!

それでは、まず手始めに皆さんがよくご存知の魚。そうです、タタキや南蛮漬けにして食べたら最高にうまい魚。その魚の釣り方からご紹介していくことにしましょう。

ターゲットの紹介

まず、第1回目の標的となる魚は、ファミリーより絶大な支持を受けている「アジ」です。

アジは、日本全国の沿岸に広く分布し、産卵期は春から夏。その種類は非常に多く、堤防で釣れるものは「マアジ」や「マルアジ」と呼ばれるものがほとんど。

7月・8月頃に釣れる5~8センチ程度のものを豆アジ、9月・10月頃に釣れる10~15センチを小アジ、10月・11月頃に釣れる20センチクラスを中アジと呼び、30センチ以上のものは大アジと呼ばれています。

アジは尾ビレの根元から体の中央にかけて、「ゼンゴ」という硬いウロコを持っていることが特徴です。尾ビレ側から触れると痛いので、手でつかむときには注意が必要です。

また、この魚は群れを作って回遊しているため、その回遊してくる時間帯(朝、夕の一瞬の時合い)をいかに効率よく釣るかということが結果を左右することになります。大きな群れが回ってきた時に手返しよく釣れば、3ケタ釣りも不思議ではありません。

また、アジは釣りをしない方でも知っているほどの大衆魚。から揚げ、フライ、南蛮漬け、タタキなど料理のレパートリーも数多く、また栄養価の高い魚でもあります。

堤防からアジを狙うには、ウキ釣りやサビキ釣りが一般的ですが、今回はその中でも特に人気の高いサビキ釣りについて紹介させていただきなお、サビキ釣りに持参するタックルは以下のとおりです。

持参するタックル(道具)の確認

□4.5~5.4メートルの磯竿

竿の長さについては、子供や女性は、4.5メートルを、成人男性は5.4メートルを基準に選ぶとよいでしょう。

足元を釣る場合は1~1.5号を、遠投して釣る場合はやや穂先の硬い2~3号を使用します。竿は3000~5000円程度のもので充分。最近では、サビキ釣り専用竿も発売されています。

□小型~中型のスピニングリール

3~4号糸が100~150メートルほど巻けるもの。高価なものは必要なく、2000円~3000円の糸付きのものでOKです。

□サビキ釣り仕掛け

根掛かりや仕掛けが絡むケースがありますので、5セットほど持参するようにして下さい。食いの悪い時は細いハリスの付いている4号針程度のものを使うとよいでしょう。

□サビキカゴ

根掛かり等で損失する場合を考え、仕掛け同様5コほど持参しておいた方がよいでしょう。関西ではオモリ付きカゴを仕掛けの下部に取り付けていますが、関東では網袋を仕掛けの上部に、下部には3~5号程度のナス型オモリを取り付けています。また、関東式の場合はオモリのスペアも用意しておく必要があります。

□マキエバケツ

スプーンなどを使って何度もサビキカゴにアミエビを詰め込む作業はめんどうで、手も汚れます。第一精工から発売されている「すいこみバケツ」はアミエビと海水を入れ、バケツの中でサビキカゴを上下させるだけでエサ詰め完了。最近では、サビキ釣りの必需品となっているようです。

□ロープ付き水汲みバケツ

前述のすいこみバケツでエサの準備をしたり、アミエビで汚れたマキエバケツや手を洗うためには別のバケツで海水を汲む作業が必要となってきます。海面まで高さのある堤防に備え、ロープは10メートルほどのものをつないでおけばよいでしょう。

また釣り場を後にする際、堤防上にアミエビがこぼれている場合は、きれいに洗い流してから帰るようにしましょう。

□アミエビ

液状もの及び冷凍ものが発売されています。冷凍アミエビ(レンガ)は溶かすのに時間がかかります。

最近では手が汚れないチューブタイプも発売されています。

アミエビは活きエサと違い、自宅の冷蔵庫などでも保存がきくのでとても便利なエサです。

□タオル

魚をつかんだり、エサが手にへばりついたりする魚釣りでは、タオルは必需品となっています。夏場は汗拭き用として別に清潔なタオルを用意しておくと便利。ちなみに手拭き用タオルはバケツや腰(ベルト)などにくくりつけておくと風で飛ばされたりしません。

□その他の小物類

ウキ止め糸・シモリ玉・ゴムカン・ヨウジ・サルカン・スナップサルカン・はずしっこ(ヤマシタから発売されています)・ハサミ・ファーストエイドキット(バンドエイド・消毒液等)なども必要です。

また、日の出に日没前後に釣られる場合はヘッドライトや懐中電灯なども持参するようにしましょう。

仕掛けの準備

釣り場では、以下の手順に従って仕掛けを準備していきます。

1.竿にリールをセットします。

スピニングリールを竿のリールシートにしっかりと固定します。

2.竿のガイドに道糸を通します。

リールのベイル部分をおこし、道糸をフリー(自由に出て行く)の状態にします。ガイドカバーを外し、手前のガイドより順に道糸をくぐらせていきます。

ちなみに、写真のようなガイドカバーを使うと便利。全ガイドに一瞬で道糸を通すことができます。

3.サビキ釣り仕掛けをセットします。

たいていのサビキ釣り仕掛けにおいては、「ここから取り出す」(ほとんどが右端)と書かれていますのでその部分についているサルカンまたはスナップサルカンに道糸を結びつけます。そして、仕掛けの針を1本ずつ引っ張りながら外していきます。(針が指に刺さらないよう注意)

一度に複数の針を引っ張り出すと仕掛けが絡む危険性があります。また、釣り場で風がある場合なども仕掛けが絡みやすいので注意が必要です。

4.サビキカゴをセットします。

関西では仕掛けの下部に、関東では上部にサビキカゴを取り付けます。(関東では仕掛けの下部に、3~5号のナス型オモリを取り付けています)

5.竿を伸ばしていきます。

リールのベイルがフリーになっていることを確認の上、穂先から順に竿を伸ばしていきます。これと同時に竿を伸ばした分だけ道糸を送り出していくようにします。

また、竿を伸ばす際、ガイドは一直線上に並ぶよう固定しまこれで仕掛けの準備は完了。仕掛け図のとおりになっているかご確認下さい。

関東式仕掛け図関西式仕掛け図

さあ、これからエサを詰め込みいよいよ釣り開始。といきたいところですが、今回はここまで。

次回は、アジの具体的な釣り方や狙うポイントを中心に解説していくご期待ください。