第16回 波止で釣れる魚たち(3)

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第16回目の波止釣り講座も、前回に引き続き、波止で釣れる代表的な魚たちを紹介していきたいと思います。

シマダイ
イシダイ(磯の王者)の幼魚であり、夏~秋にかけて波止際へと寄り付いてきます。その後、深場の磯へと移動し、イシダイと呼ばれるサイズへ成長していきます。シマダイは口が小さいが、頑丈な歯をしているため、小型でも軸の太い針(伊勢尼針やチヌ針など)を使った方が良いでしょう。波止で釣れるサイズは10~20センチクラスですが、さすがに磯の王者の子供だけあって、その引きは強烈です。
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方言:サンバソウ
釣れる時期:8月~10月
波止でのポイント:岩礁帯・波止際・テトラポット付近
エサ:石ゴカイ(ジャリメ)・青イソメ・オキアミ・シラサエビなど仕掛け:ズボ釣り(サビキ釣りにも掛かることがあります。)
難易度:比較的釣りやすい(成魚のイシダイは幻の魚と呼ばれていて、なかか釣れません)

スズキ
スズキは、アジやイワシなどの小魚を捕食する代表的なフイッシュイータ40センチまでのものをセイゴ、40~60センチまでのものをフッコ(ハネ)、60センチ以上のものをスズキと、成長するにしたがって呼び名が変わっていきます。
このような魚を「出世魚」と呼んでいます。
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真壁組のハネ4

スズキは、淡水の「ブラックバス」と並び、ルアーの対象魚(シーバスと呼んでいます)として、また、関西方面では、「エビ撒き釣り」の対象魚として非常に人気の高い魚です。針ガカリした後には豪快な、エラ洗い(水面でジャンプをして、針を外そうとする動作)を演出し、スリリングな駆け引きが味わえます。都心の港湾付近に多く生息している魚です。
方言:マルタ・オオタロウ・ススキ・ユウド
釣れる時期:厳寒期を除くほぼ年中(4月~6月と11月~12月は大型が釣れます)
波止でのポイント:港の岸壁やテトラポット付近
エサ:シラサエビ・青イソメ・アジ・イワシ
仕掛け:ウキ釣り(エビ撒き釣り)・ズボ釣り・ブッコミ釣り・ノマセ釣り・ルアー釣り
難易度:比較的釣りやすい

ソイ
ソイは北方系の魚で、比較的水温の低い地域に多く生息しています。波止では、あまりなじみのない魚ですが、一言でいえば、「カサゴ」を黒くして、いかつくしたような感じです。また、最大30センチまでにしか成長しないカサゴに対し、同じ仲間であるソイは50センチ位にまで成長します。根魚であるソイは、夜行性の魚でもあります。
ソイ2

方言:タケノコメバル・キツネメバル・ハチメ
釣れる時期:4月~12月
波止でのポイント:テトラポット付近・岩礁帯・捨て石周り
エサ:シラサエビ・イソメ類
仕掛け:探り釣り・ウキ釣り
難易度:どちらかといえば釣りにくい(北海道や東北地方では、比較的釣りやすいと思います。)

タチウオ
夜行性のフイッシュイーターで、顔を見ても分かるとおり、大変どう猛な立って泳いでいることから、「タチウオ」と名づけられたという説もありま釣りたての姿は実に鮮やかで、鏡のようなその表皮はマニキュアや真珠の材料にもなります。
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シーバス同様、ソルトウォーターフイッシング(海のルアー釣り)の対象魚でもあり、10月~11月、北寄りの風が吹くようになると一気に大型(70~90センチ級)が接岸してきます。
また、タチウオの歯は非常に鋭いため、針を外す時はペンチなどを使うようにして下さい。(噛まれれば、ケガをしますので…。)
方言:タチ・タチイオ・タチオ・タチノウオ・ハクナギ
釣れる時期:7月~12月
波止でのポイント:比較的水深のある港の岸壁など
エサ:アジ・イワシ・キビナゴ・ドジョウ
仕掛け:ウキ釣り・引き釣り(タチウオテンヤ使用)
難易度:釣りやすい

ハゼ
愛きょうのある顔をしたハゼは、アジ・サバ・イワシ同様、子供でも簡単に釣れる入門者向きの対象魚です。
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ハゼは、海の波止というより、河川(汽水域)の護岸が釣り場となりま砂底や泥底に住んでいる魚ですので、ウキ釣りの場合は、エサが底スレスレにくるようにタナを調整して下さい。

皆さんがよくご存知の「ムツゴロウ」もハゼの仲間です。九州の有明海に生息しています。(参考まで…)
方言:カジカ・フユハゼ・グズ
釣れる時期:8月~11月
波止でのポイント:河口に近い堤防や河川の護岸
エサ:石ゴカイ(ジャリメ)・青イソメ・ミミズ
仕掛け:ノベ竿を使ったウキ釣り・投げ釣り
難易度:非常に釣りやすい(ファミリーフイッシング・子供向き)

メジナ
磯釣りでは非常に人気のある魚ですが、堤防で釣れるメジナのほとんどは、30センチまでの「木っ葉」と呼ばれるサイズです。潮の澄んだ日には、群れで泳いでいる姿がよく見え、頻繁にマキエをすれば、かなり上層まで浮いてくる魚です。小型でもよく引き、小気味よい手応えを感じさせてくれます
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方言:グレ・クロ・クロヤ・クロイオ・チカイ・ヒレ
釣れる時期:6月~12月
波止でのポイント:岩礁帯・波止際・テトラポット付近
エサ:オキアミ・石ゴカイ(ジャリメ)・シラサエビ
仕掛け:ウキ釣り(サビキ釣りに掛かることもあります)
難易度:比較的釣りやすい

メバル
波止釣りの対象魚として人気の高いメバルは、たいへん目のいい魚です。
人工島の釣果

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細いハリスを使うことが釣果をあげるコツです。波止で釣れるメバルのほとんどが、「クロメバル」と呼ばれているもので、黒っぽい体色をしていま日中は、海底の岩陰や捨て石の隙間に身を潜めていますが、夜になるとエサを求めて上層へと浮いてきます。「メバル凪」という言葉があるように、波のない日が狙い目です。(ただし、潮がよく動く日でないとあまり釣れません。)

方言:ツヅノメ・テンコ・ウキソ
釣れる時期:11月~翌年4月
波止でのポイント:捨て石・岩礁帯・テトラポット・波止の切れ目付近
エサ:シラサエビ・ブツエビ・青イソメ
仕掛け:ウキ釣り・探り釣り・ズボ釣り(穴釣り)
難易度:比較的釣りやすい