第13回 波止釣りのポイントについて

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第13回目の波止釣り講座は、みなさんが波止釣りに行った時に攻めるポイント(魚がいると想定される場所)についてのお話しをさせていただきます。

~釣り新聞や情報誌に掲載されているポイント図の見方について~
ポイント図の見方をご参照下さい。

波止際に×というしるしがついている場合は、ここから竿を出せば記載されている魚が釣れますよという意味です。この図の例では、一文字波止ではクロダイやスズキが、石積みの波止では、カサゴ・メバル・アイナメが、大波止の内向きではスズキやメバルが釣れるということになります。

矢印がついている場合も同じですが、矢印の場合は少し沖を狙いなさい、または、投げなさい(投げ釣り、ブッコミ釣り)ということを意味している場合もあります。距離が表示されている場合などがそうです。

この図では30メートル投げれば、キス・カレイ・ベラが釣れるということになります。

灯台のマークについては図のように表示されています。記号のすぐそばに、赤灯や白灯などと記載されています。(灯台の記号については、小学校の社会の時間で習ったような気がします。)

テトラポットはYの文字を上下させたような記号が使われています。△で表示される場合もあります。

~ポイントの選び方について~

ポイントの選び方をご参照下さい。

波止釣りに限らず、魚釣りというものは、基本的に障害物の周囲がポイントとなります。魚は、回遊性のもの(アジ・サバ・タチウオ・ハマチなど)を除き、障害物に身を寄せて生息しています。

そのため、障害物の周囲で、少しでも変化のあるところを狙うようにして下さい。

波止釣りでは、波止のカーブや先端付近(写真/波止の先端付近のポイントについて1~3)
波止の先端付近のポイント 1
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波止の先端付近のポイント 2
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波止の先端付近のポイント 3
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波止際に沈んでいる捨て石まわり(写真/捨て石のポイントについて)
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波止やテトラポットの切れ目(写真/波止の切れ目ポイントについて、テトラポット周囲のポイント)
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などがポイントになります。

港内の岸壁付近もひとつのポイントです。(写真/港内の岸壁のポイント)足場のよいところが多く、秋にはサビキ釣りで小アジなどが釣れるので、ファミリーフイッシング向けのポイントとなっています。
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また、波止釣りをしていると、波止の外向き(外側)や内向き(内側)という言葉をよく耳にします。これについては、堤防(波止)の沖側を外向きと呼び、陸側すなわち、漁船などが停泊している方を内向き(内側)と呼んでいます。

堤防の外側は、潮がよく動いて大型の魚もたくさん集まるため、一級ポイントとなっているようです。しかし、外海からの波がぶち当たるために、テトラポットが沈められている場合が多く、そういった場所は足場が良くありません。また、波止の構造上、海面まで高いところもありますので注意が必要です。(写真/波止の外側のポイント)
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これに対し、波止の内向きは足場のよいポイントが多く、潮の流れもそれほど早くありません。また、海面まで低いところも多いので、ビギナーの方にはお勧めのポイントです。(写真/波止の内側のポイント)
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この図では、赤線部分が外向き(外側)、黒線部分が内向き(内側)となります。

また、海釣り公園は桟橋で作られている場合が多いので、桟橋の支柱まわりがひとつのポイントになります。(写真/海釣り公園でのポイントについて)
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~釣り方別のポイントについて

釣り方別ポイント図をご参照下さい。

クロダイ・シマダイ・メジナ・カワハギなどを狙う場合は、1の波止際がポイントとなります。この付近には、イガイやイガイの隙間に付いているカニや小動物を食べる、たくさんの魚が寄り付いています。(写真/波止際のポイントについて、波止際のポイントについて2)
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このポイントを攻めるためには、落とし込み釣り・ズボ釣り・コスリ釣り・探り釣りが有効です。波止際での、ズボ釣り・コスリ釣り・探り釣りについては短竿を使った方が便利でしょう。もちろん、カサゴ・メバル・アイナメなども狙えます。その場合は、波止際の底がポイントとなります。

このポイントでは、エサが波止際から離れないように注意しましょう。

クロダイ・カサゴ・メバル・アイナメなどを狙う場合は、2の捨て石付近や階段状になった堤防基礎部分の角付近がポイントとなります。

このポイントを攻めるためには、ウキ釣りが有効です。

また、カサゴ・メバル・アイナメなどの根魚を専門に狙う場合は、捨て石付近の長竿(4.5-5.4メートル)を使った探り釣りも効果的です。根ガカリが多いので底を引きずらないようにすることがコツです。

大型のクロダイ・スズキ及び根魚を狙う場合は、3の沖のシモリ(沈み根)付近がポイントとなります。

このポイントを攻めるためには、ブッコミ釣りや探り釣りが有効で沖のシモリ付近は釣り荒れていないため、大型が釣れる可能性が高くなります。そのため、太目の仕掛けを準備しておいた方が無難です。

スズキやタチウオをウキ釣りで狙う場合やノマセ釣りでハマチを狙う場合は、比較的浅いタナ(魚の泳層)である4が、サビキ釣りでアジを狙う場合は深いタナである5が、それぞれポイントになります。

竿の真下がポイント(写真/竿下のポイントについて)となっていますが、晩秋にサビキ釣りでアジを狙う場合は、大型の玉ウキをつけて数十メートル投げる場合もあります。(6のように沖合いの深場がポイントとなるため)
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以上、波止構造と海底状況の一例を図にして解説いたしましたが、実際、釣りに行かれる波止は必ずしもこのとおりではありません。新聞や情報誌あるいはポイントに詳しい知人やエサ屋の方などに、釣りに行く波止の構造や海底の状況を聞いた上で対応するようにして下さい。

~テトラポットでの穴釣りについて

最後に、関西地方では結構有名な釣り方である「穴釣り」について少しお話してみたいと思います。これから年明け2月いっぱいまでの厳寒期については北西の季節風が吹くので海が荒れる日が多くなり、釣り人の数も少なくなります。しかし、そのような厳寒期にもめげず波止釣りに行かれ、これからご紹介する「穴釣り」と呼ばれる釣り方で好成績を上げる方もおられます。

各地の漁港などには、テトラポットの入っている波止がたくさんあります。メバル・カサゴ・アイナメなど、根魚と呼ばれているものは、岩礁地帯をはじめ、このテトラポットの周りにもたくさん住み着いています。

穴釣りというのは、1.5~1.8メートルほどの短竿と小型両軸受けリールを使って積み重なったテトラの隙間の穴をひとつひとつ探り歩いていく釣り方です。(写真/穴釣りのポイントについて)
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仕掛けを海底まで落としたら、道糸を張ってアタリを待ちます。魚が食いつけば、ゴツゴツとしたアタリが手元に伝わってきますので、周囲のテトラに潜り込まれないよう、すばやくリールを巻いて取り込んで下テトラの穴は日中でも薄暗いため、目の前にエサが落ちてくれば魚は警戒することなく、すぐエサに食いついてきます。
穴釣り

エサは主にシラサエビ(モエビ)を使います。しかし、カサゴだけを狙うのであれば、スーパーで売っているサバをタンザク型の切り身にして使ってもよいでしょう。(針から外れにくく、安上がりです。)

ただし、テトラポットの上は非常に足場が悪いので、足元には充分注意して下さい。また、必ずライフジャケット(救命胴衣)は身に付けるようにして下さい。
穴釣り2