第12回 波止釣りのエサについて(後編)

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第12回目の波止釣り講座は前回に引き続き、釣りエサに関するお話しをさせていただきます。

~エビ・カニ類~
シラサエビ(活きエビ) エサの刺し方
このエビは3-5センチほどの大きさです。関西では琵琶湖という一大供給源が存在していますが、近年は韓国からの輸入が多いように思われます。関西の釣り人はチヌやハネ(フッコ・スズキ)を狙う「エビ撒き釣り」が盛んで今も絶えることはありません。「エビ活かしクーラー」と呼ばれるものに、エアポンプで空気を送り込み活かしておきます。
ちなみに、関東では、「モエビ」という名称で販売されています。(関東では単価が高いようです)

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関東近郊に在住の方、是非、家でエビを飼育するか、近郊の野池で捕獲して「エビ撒き釣り」にトライしてみて下さい。
魚影の濃い港湾周辺の波止では、きっと爆釣するはずです。
このエサで釣れる魚たち:メジナ(グレ)・スズキ・メバル・カサゴ(ガシラ)クロダイ(チヌ)・ベラ・
アイナメ(アブラメ)・ウミタナゴ・アコウなど

ブツエビ エサの刺し方
小型(2-3センチ)で黒ぽい色をしたエビです。海中で左右に散って泳ぐシラサエビに対し、このエビは底へ潜っていく習性があるため、マキエ用として使うには最適です。瀬戸内地方では、メバル狙いのエサとして人気があります。
エサの刺し方はシラサエビと同じ差し方をしても大丈夫です。
このエサで釣れる魚たち:メバル・カサゴ(ガシラ)・ベラ・アイナメ(アブラメ)・ウミタナゴなど
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オキアミ エサの刺し方
磯でのフカセ(ウキ)釣りの万能エサとしては有名ですが、最近では、波止からのウキ釣りにおいてもよく使われる
ようになってきました。安価である(1パック300円程度)このエサでは、チヌ・グレ・ハマチ・マダイ・イサギといった高級魚を始め、さまざまな魚が釣れます。オキアミは青イソメと並んで釣りエサの中心的な存在です。ただし、エサ自体がとても柔らかいのでエサ取りには弱く、針から外れやすいという欠点もあります。
しかし、冷凍エサのため余った時でも保存でき、次回の釣行時に使えるといった利点もあります。オキアミレンガ(ブロック状に冷凍したもの)という名称で売られているものもありますが、これは解凍するのに時間がかかりますのでご注意下さい。(使う時には、海水をかけて溶かしていく)
このエサで釣れる魚たち:クロダイ(チヌ)・メジナ(グレ)シマダイ(サンバソウ)・ハマチ・マダイ・イサギアジ・サバ・イワシ・サヨリなど
オキアミの針

オキアミ

アミエビ
安価なエサです。主に、ファミリーフイッシングで人気のある「サビキ釣り」のエサとして使われています。アミエビは、針に刺すエサ(食わせエサ)と違い、マキエ(エサを撒いて魚を寄せる)の目的として使われています。また、このエサは、チヌやグレ釣りに使う配合エサに混ぜて使う場合もあります。オキアミと同様、冷凍ものが多いので保存も可能です。(アミエビレンガというものもありますが、解凍するのに時間がかかります)
このエサで寄ってくる魚たち:アジ・サバ・イワシ・サヨリなど
sabikikun

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カニ類(イワガニ・クモガニ・タンクガニ) エサの刺し方
波止釣りで使うカニエサは、これら小型(親指先ほどの大きさ)のものを使います。落とし込み釣りにおいてはイガイと並ぶ主力エサです。
イワガニは、黒色で平べったく、甲羅が硬いのでエサ取りには強いカニです。針からも外れにくく、元気でよく動きます。
クモガニは、薄茶色で甲羅が柔らかく、食い込みが良いカニです。しかし、エサ取りには弱いことが難点です。
タンクガニは、関西地方ではあまり売られていません。黒色で丸ぽく、ツメが大きいのが特徴です。
このエサで釣れる魚たち:クロダイ(チヌ)・キビレなど
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~人工エサ~
バイオワーム エサの刺し方
イソメ類(ゴカイ・岩イソメ)をモチーフした冷凍の生エサです。イソメやオキアミエキスをたっぷりと使って作られているので、魚の食い込みも抜群です。バイオワームは、生きたイソメのようにヌルヌルと動いたり、噛まれたりすることはありませんので、ファミリーフイッシング向けのエサといえます。そして、余った場合でも冷凍しておくと次回の釣りに使えるので非常に便利です。また、非常用としてクーラーにしのばせておくと、生きエサがなくなった時でも、「エサ切れのため、無念の帰宅」ということは避けられるでしょう。
このエサで釣れる魚たち:キス・カレイ・ベラ・カワハギ(ハゲ)カサゴ(ガシラ)・ハゼ・その他小物

配合エサ(マキエ用)
アミエビと同じく集魚効果を期待したマキエ用です。その中身としては、主にサナギやオキアミの粉末・押し麦・オカラ・トウモロコシ・ニンニクなどが混入されています。配合エサは、袋詰めした形で販売されており、別のバケツなどにこのエサを移し、適量の水(分量は袋に書いてある)を加えて混ぜます。ドロドロに混ぜて出来あがったものを、マキエ杓を使ってウキの周囲に撒き散らします。すると、水中で拡散していくマキエが、サシエ(針に刺しているエサ)を煙幕状に包み込み、周囲に魚が集まってくるというわけです。また、袋詰めで販売されている配合エサは、チヌ用とグレ用のものがほとんどです。
このエサで寄ってくる魚たち:メジナ(グレ)・クロダイ(チヌ)など
配合エサ

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~その他のエサ~
コーン エサの刺し方
いわずと知れた、我々が普段食する「トウモロコシ=缶詰のコーン」です。「こんなもんで何が釣れるんだ?」と言われる方がおられると思いますが、立派なクロダイ(チヌ)が釣れます。もともと、筏でのダンゴ釣りにおいて、ヌカの中に麦やアミエビなどといっしょに混入していたようですが、最近では波止のウキ釣りでもよく使われるようになってきました。
このエサで釣れる魚たち:クロダイ(チヌ)・キビレ
コーン

フナムシ エサの刺し方
堤防やテトラポッドでウジャウジャ湧いている、ダンゴ虫の親方のような奴です。磯釣りで使われていますが、波止からのウキ釣りでメジナを狙ってみるのもおもしろいでしょう。
このエサで釣れる魚たち:メジナ(グレ)・クロダイ(チヌ)・キビレ

ボケ エサの刺し方
正式名は「ニホンスナモグリ」と呼ばれており、関西では結構有名なエサです。乳白色で身が柔らかいため食い込みがよく、春先にチヌを狙う場合に使います。このエサを使っていると、カレイやスズキなど、うれしい外道が掛かる場合もあります。また、右側の大きなツメに挟まれると痛いので、気を付けて下さい。
このエサで釣れる魚たち:クロダイ(チヌ)・キビレ・カレイ・スズキなど
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