実釣レポート32(大阪府・貝塚人工島編)

<釣行当日のデータ>

釣行日:平成12年1月4日(火)

釣り場:大阪府・貝塚人工島

天候:晴れ

水温:13°C

潮:中潮

エサ:シラサエビ

釣果:メバル10~12センチ7匹

ポイント図:別添図をご使用ください。

仕掛け:別添図をご使用ください。

あけましておめでとうございます。

皆さん、初釣りはもうお済みになられましたか?

厳寒期の海は季節風が吹き荒れ、波の高い日も多いためビギナーの方々に対してはあまり釣行をすすめる時期ではありません。しかし、厳しい寒さの中でも「小春日和」と称されるように暖かく、海も穏やかな日が2、3日続くことがあります。そんな日和と皆さんの休日が重なった場合には、防寒対策を施した上で釣りに行かれても大丈夫でし僕は記念すべき2000年の第一弾として大阪府下でも屈指の釣り場とされている「貝塚人工島」へと車を走らせることにしました。今回は、人工島の数あるポイントの中でも「貝塚大橋下」へ狙いを定めることにしまこの釣り場は島全体がポイント。「新貝塚埠頭」では、秋口にアジ・サバ・イワシ・タチウオなどがよく釣れ、車が横付けできるのでファミリーにも人気のある釣り場となっています。また、「ヨットハーバー」はルアーマンにも定評のあるポイント。大型のスズキが狙えるそうです。

通称「プール」と呼ばれるポイントは大型チヌの実績ポイント。昨年末にも50センチオーバーがヒットしました。人工島の北側一帯は、テトラポットがびっしり積まれているので足場も悪く、初心者には不向き。春から秋にかけてはチヌの大型が、初夏と初冬にはグレが、冬場にはメバル・ガシラの大型がよく釣れるそうです。

そして、今回の釣行場所である「貝塚大橋」から「二色大橋」にかけての貝塚運河一帯では、初冬から春にかけてハネ・メバル・カレイ、夏場にはタコやチヌが釣れるポイントです。このあたりは遊歩道のため足場がすこぶるよく、手すりもあるので竿を立てかけておくこともできます。

この時期、大阪湾ではほとんどの釣り場が向かい風を受けての釣りとなるためポイントの選定に苦労することがほとんど。そんな状況の中でも、風裏となる貝塚運河一帯の地方向きは安心して竿が出せるポイントとなっています。

このポイントへのアクセスは車が便利。大阪方面からですと、阪神高速湾岸線の「貝塚」出口を降り、二色の浜パークタウンの標識に従って進んでください。また、貝塚大橋下のポイントへは貝塚大橋を渡りひとつめの交差点を左折、またひとつめの交差点を左折し、突き当たりを右折して遊歩道沿いの道路へ駐車するようにします。

僕らは午前6時頃ポイントへと到着し、橋の真下で釣り座を構えることにしました。本日の狙いはメバルとハネです。ちなみに、今シーズンの大阪湾でのエビまき釣りは不調の模様。実績ポイントですら、朗報は入ってきません。どうも、エビまき釣りよりルアーで狙った方が確率はよさそうです。そんな噂にもめげず、エビ撒き師の僕とM井さんは薄暗い中、ポイントを決め、せっせとシラサエビを撒きはじめました。

今日は潮が澄みきっているため、海の中の様子もよく分かります。

足元を見ると捨て石が沖へ向かって斜めに積まれていて、その切れ目部分にはたくさんの海藻が生い茂っているようです。水深は足元で3メートルほどありました。

いつものエビ撒き釣り仕掛けのセットを終え、タナを2ヒロとり、いよいよミレニアム第1投です。

「ヒューッ。ポチャン」竿を振りきる音と仕掛けの着水音。何度聞いても心地のよいものです。波間に横たわる派手な棒ウキのトップ部分が、やがてすっくと立ち上がりました。エビ撒き師の僕たちは、今年もこの棒ウキのトップを追いかけることになるでしょう。「ツン」と押さえ込まれるウキの変化に息を飲み、その次に訪れるであろうトップの消し込みに期待をよせ、胸を躍らせてアタリを待つのです。

自分の世界、瞑想にふけっている中、ウキはいきなり「スパッ」とした気持ちのよい消し込みをみせました。反射的に竿をあおりアワセましたが空振りです。

少し離れた場所からは「やったぁー」という叫び声が聞こえてきました。「ミレニアム第一号や!」と唸るM井氏の手には木の葉のような魚がぶら下がっています。近くに寄って、目をこするようにして見せてもらったその魚は、驚くことに10センチほどの超ミニメバル。小さな口ではしっかりとエビをほおばっていました。

僕も釣り座へ戻り、仕掛けを投入するとすぐに勢いよくウキが入っていきました。竿を持っている手首を返すと今度はしっかりと掛かり「スポッ」と簡単に上がってきたのは、やはり10センチほどのミニメバ時計を見ると午前8時。辺りも完全に明るくなったので、ハリスを0.8号へと交換し、針もメバル専用の7号へとサイズダウンすることにしメバルは西川きよしのようなギョロ目からもお分かりのとおり、抜群に目のいい魚。日中に釣る場合には、繊細なハリスを使わないとエサを食ってくれません。太いハリスを使っている人とは、格段に釣果の差が出マキエが効いて仕掛けも繊細にしたせいか、その後も頻繁にアタリは続き、僕たちはヒットの連続。「やった!」、「俺もや!」と30歳をまわったおっさん2人がミニメバル相手に大騒ぎです。大物にはほとんど縁のない僕たち。ミニメバルごときで「幸せや!」と思う自分に対し、涙がこみ上げてくるほど切なくなりました。

離れたところで釣っている名手M井氏は、僕よりもコンスタントにミニメバルを釣り上げています。

アタリがあっても空振りが多い僕と異なる点は、切れ味のあるそのアワセ方にあるのでしょう。「ビシッ」と手首のスナップを効かせたシビアなアワセに、ミニメバルもタジタジです。

午前10時を過ぎ、アタリが遠のくとともに2人ともエサ切れ。道具を片付けることにしました。

とりあえず、2000年第一弾の釣行はボーズを免れ、気分よくスタートすることができました。

でも、釣れた魚のサイズは超小型。まるで、今年の自分を占っているようで少し心配です。

今年こそ、僕の竿を唸らせてくれる大物が掛かってくれますように。

そして、皆さんの竿にも多くの魚がヒットし、幸せな気分になってもらえるようお祈りいたしております。

本年も波止釣りCLUBをどうぞよろしくお願いいたします。

~関西波止釣り情報(大阪府・貝塚人工島の現況)~

現在、貝塚人工島周辺では、チヌ・ハネ・メバルなどが釣れています。

チヌはフカセ釣りでシラサエビやオキアミをエサに30~40センチがボツボツ上がっています。タナは底スレスレに設定すること。また、チヌはアミエビとパン粉を混ぜたものをマキエにカゴ釣りで狙ってみるのもおもしろいかもしれません。

メバルはシラサエビを使ったエビ撒き釣りで20センチ前後の良型が釣れています。

良型のチヌ、メバルともポイントは人工島の外向きテトラ一帯で、いずれも数はあまり出ていない様子。ここは足場が悪いので要注意です。

ハネはヨットハーバー付近で40~50センチのものが釣れ出してきました。ややムラはありますが、水温が下がってきたので釣況はこれから上向く見込み。朝の暗いうちから頻繁にシラサエビを撒いて、ポイントをつくることがコツで、冷え込んだ時ほど大型が期待できます。

また、季節風が強い場合には、貝塚大橋や二色大橋付近の護岸(地方向き)で竿を出すとよいでしょう。足元の捨石付近を狙うとミニメバルの数釣りも楽しめます。