実釣レポート25(和歌山県・シモツピアランド編)

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<釣行当日のデータ>

釣行日:平成11年10月10日(日)

釣り場:和歌山県・シモツピアランド

天候:晴れ

水温:27°C

潮:大潮

風向:北東

エサ:アミエビ

釣果:アジ10-18センチ95匹(2名の釣果)

ポイント図:別添図をご使用ください。

仕掛け:別添図をご使用ください。

10月10日、体育の日。久々の連日釣行となりました。

お天気にも恵まれた今回の連休は、どこの波止とも人・人・人。

この時期は特に、場所取りやオマツリなどで周囲の釣り人とのトラブルがないよう、気持ちよく釣りを楽しんでいただきたいものです。

さて今回は、海釣り公園シリーズ第3弾。

先月のレポートの終わりに申し上げた「アジ釣りのとっておきのポイント」とは、今回ご紹介する「シモツピアランド」だったのです。

ファミリーフィッシングの季節を迎えた10月、ビギナー方にとっても超刺激的スポットになること間違いありません。

まず、この釣り場へのアクセスは、大阪方面からですと、阪和道に乗り継ぎ「海南」インターで降ります。国道42号線を南下、8個(位だったと思います)のトンネルを通過の後、「黒田」の交差点を右折します。すると、「釣り公園」と書かれた小さな看板がいたるところに掲示されていますので、その方向へと道なりに進んで下さい。途中、アップダウンの激しい路面や細い道などがありますので、慎重に運転すること。10分ほど走ると「シモツピアランド」前の駐車場へと到着します。駐車場がすべて満車の場合は坂道への路上駐車となります。その時は、車止めとしてタイヤ部分に石を添えておくようにして下さい。(車が動き出さないようにしっかりと固定)

ここ「シモツピアランド」は96年の春オープン。以来、今年に至るまで4~5月の乗っ込みチヌ爆釣ポイントとして、知る人ぞ知る超穴場なのです。釣れるチヌの数はというと、ハンパじゃありません。紀州釣り(ヌカ団子を使った釣り方)やカゴ釣りで1人、10~20匹は当たり前(ホンマかいな?)のパラダイスだということです。

釣り場自体は100メートルほどの桟橋と数個の筏で作られており、はっきり言って土、日、祝日には隙間もないほどの大混雑です。そのため、釣り場では、「すみませんが、ここに入れてもらってもよろしいですか」の一言をお忘れなく。

(なお、4~5月のチヌの乗っ込み期には、前日の夜から並ばないと入れないという噂も聞いています。)

開園時間については、4・5・9・10月が午前5時~午後6時、6~8月が午前6時~午後7時、11~3月が午前6時~午後5時となっています。

休園日は、原則、年末年始(12月28日~1月3日)のみですが、平成12年1月より毎月第2水曜日は休園(その日が祝日の場合は開園)となりますのでご注意下さい。

入場料(釣り料金)については、桟橋で釣る場合、大人(16歳以上)は1日1050円、小人(6~15歳)は500円となっています。釣り桟橋にある筏で釣る場合は、電話予約の上、大人2100円、小人1000円の釣り料金が必要です。

「シモツピアランド」へ入場するには、まず、管理事務所へ入り、釣り料金1150円を支払ってください。(チケットの保証金100円含む)その際、釣り券を交付していただけますので釣っている間は首からぶら下げておくか、カバンなどにくくりつけておくようにしてください。

当日は、開園時間30分前の午前4時半に現場へ到着。開門前にもかかわらず、その駐車行列にはビックリ。そして、何よりも驚いたのは、釣り人はすでに桟橋で竿を出しているのです。もう、すでに開園状態。

「どないなっとんねん。ここは!」とぼやいていると、管理事務所の人らしきおばちゃんが「入って釣っといてや。お金は後で集めにいくから」と、素っ気ない返事。そうです。ここの釣り公園は管理事務所を通らなくても、桟橋へ入場できるようになっているのです。

「知らんかったがな。やられたわ」と友人も文句タラタラ。それやったら、もっと早くから来たのに・・・。

文句ばかり言ってもはじまりませんので、とにもかくにも場所探し。桟橋の上を先端から根元までウロウロしました。すると桟橋の根元部分にわずかなスペースを発見。隣の釣り人に一声かけて入れてもらうことにしました。また、来園者の中にはあまりの混雑に帰ってしまう人もおられるほどでした。

何とか釣り座を確保できたので、仕掛けの準備にとりかかりました。

情報では、アオリイカ、アジ、アイゴ、チヌなどが釣れているということでしたが、釣り客のほとんどがサビキによるアジ狙いです。

アオリイカ釣りをはじめとする、ありとあらゆる竿や仕掛けを持ってきた私ではありましたが、今日に限っては複数の竿を出すほどの余裕なスペースはありません。手堅いサビキ釣り一本に絞ることとしましたサビキ釣り仕掛けが準備できたので、サビキカゴにアミエビを詰めて足元に仕掛けを打ち込み、魚が寄ってくるのを待ちます。

暗いうちはほとんど魚信らしい反応もなく、溜息が出るほど退屈な状態が続きました。

やがて辺りが明るくなり始めた頃から、アジが釣れだすようになってきました。もちろん、周囲でも竿が曲がりはじめています。

だんだんと明るくなるにつれて活きのいいアジが次から次へと上がってきます。よほど食いがいいのか、アミエビを詰めたカゴを海面に落とすとすぐにアタリが感じとれます。かなりの上層で食っているようで、今のタイミングを逃す手はありません。このように群れが釘付けとなっている状態でいかに効率よく、手返しよく釣るかがサビキ釣りのコツとも言えましょう。前回にも少し触れましたが、このような状態の時に仕掛けが絡まったりしたらそれこそ致命傷になります。しかし、本音を言うと釣り人としては、アタリがあって仕掛けを巻き上げる時には、6本針全部に魚が掛かっていてほしいという願望を持っています。実際に、1匹の魚が掛かってもすぐに巻き上げずしばらくそのままにしておくと、連鎖反応で2匹、3匹と追い食いして掛かってくるケースもあります。しかし、このような欲を出すと、きまって仕掛けが絡まり、結局は効率の悪い釣り方となってしまいます。なるべく仕掛けを絡ませないためにも、アタリがあれば、1匹づつ確実に取り込んでいく方がよいでしょう。(小さなことからコツコツと)

お日さんが山から顔を出した午前6時頃、これまでにない爆釣モードに入りました。エサを詰めない状態で仕掛けを下ろしても、アジはバンバン食らいついてきます。それも、アタリがあって仕掛けを巻き上げるごとに3連、4連とまるで漁師のようです。小アジとはいえ、さすがに4連も掛かるとギシギシと竿がきしむ音や糸鳴りなどがして、そらもう、すごいの一言。手ごたえ抜群です。

また、溢れんばかりの釣り人の数など何のその。周りの釣り人も次から次へと釣るわ、釣るわのパニック状態。「もう、いらんぞー」との声が上がっているほどです。

あっという間の1時間で、クーラーが満タンになりました。

講座編では、限りある水産資源の説教をほざいた僕ではありましたが、ついつい釣りすぎ。(ごめんなさい)「食える分だけ」と、頭に置きつつも、友人とふたりで100匹近くも釣ってしまいました。

午前7時過ぎ、まだまだ釣れる状況ではありましたが、続々と釣り人が押し寄せてきたので、いい目をさせていただいた僕らはそそくさと退散することにしました。帰り際、ズシッと重いクーラーを抱えた瞬間、腰が抜けそうになりました。「痛い!」うれしい、悲鳴です。

釣れたアジは友人とふたりで分けました。(約50匹づつ)

ちなみに、この日から本日に至るまで、我が家では毎日アジを食べ続けています。南蛮漬け、フライ、タタキ、煮付けなどなど・・・。もう結構です。

この釣り場での注意点として、魚を取り込む時はすぐにバケツなどへ受けるようにしましょう。桟橋の上に魚を落としてしまうと確実に網目へ吸い込まれて海面へ落としてしまいます。

ここだけの話、僕も4、5匹のアジを落としてしまいました。トホホ・・・。

また、たいていの釣り公園には転落防止の低い柵などが設けられています。釣り人はエサを付け替える時や釣れた魚を外したりする時などはそこに竿を置くようにしています。しかし、風が吹くと竿が横すべりしてしまいますので、ヤマシタから発売されている「竿やすめ(ベルト)」を使うと便利です。(便利と分かっていながら、当日は持っていくのを忘れてしまいました。・・・)

最後に、私事で申し訳ありませんが、下津にはおもしろいエピソードがあります。私の先輩であるO本さんはその昔、車の免許を取るためにやさしい教官の揃っている山陰地方の合宿教習所に入学を申し込みました。日々の所内教習は親切、丁寧。リラックスした気持ちの中、修了検定も一発合格。また、路上教習では風光明媚なシーサイドドライブと、毎日がパラダイス。楽しい思い出を残した合宿はあっという間に卒業を迎え、無事免許も取得できました。

「地方はええぞ!」O本さんにそう聞かされた友人2名は「絶対、合宿教習にすんぞー。はよ帰れるしな!」と互いに声を掛け合い、揃って合宿の申し込みに行ったそうです。

ところが、希望した山陰地方の合宿が大混雑であったため、たまたま空きのあった和歌山県の下津近郊にある某教習所へ申し込むことになりました。

彼らふたりは、「教官はな、絶対、百姓上がりのやさしいおっちゃんやで!

チップはずんだらんといかんな」などとノーテンキな会話をしながら某教習所の門をくぐりました。

結論から先に申し上げると、一言で言えば「地獄を見た」ということです。

紀州弁丸出しの警察(サツ)上がり教官。あだ名は「力也さん」入学まもない冒頭のあいさつでは、「おんどれらの中で田舎は楽や思うて合宿に来た奴がおるやろ。そんな奴こそ絶対、帰らせへんぞぉ!」と腹にしみわたるドスの聞いた声に、入学者たちは震え上がっていたそうです。

教習課程は毎日が修行僧。もちろん、百姓人教官などいるはずがありません。

「ここは、帝国海軍やんけー」と根を上げた2人は、想像をはるかに超えた「地獄絵巻」を見せられました。

2人は「自動車学校中退」のレッテルなど気にも止めず、一目散に大阪へ逃げ帰ってきたということです。

話が大きくそれてしまいましたが、私にとってもインパクトの強い「下津」

皆さんもこの季節、釣り公園「シモツピアランド」で充実した1日をお過ごしください。

~関西波止釣り情報(和歌山県・シモツピアランド)~

現在、シモツピアランドでは、サビキ釣りで10~20センチのアジがよく釣れています。早朝や夕方の時合いには足元で、日の高い間は遠投サビキ釣りで沖の深場を狙うようにします。

その他には、アイゴやアオリイカなども釣れています。アイゴは酒カスをエサにしたウキ釣りで30センチ前後のものが、アオリイカはエギやアジの泳がせ釣りで500グラム前後のものが釣れています。

そろそろタチウオやツバス、ハマチといった青物も回遊し始める頃でしょう。

また、筏ではダンゴ釣りでチヌも釣れているとのことです。