実釣レポート18(大阪府・岸和田一文字編)

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<釣行当日のデータ>

釣行日:平成11年5月29日(土)

釣り場:大阪府・岸和田一文字

天候:晴れ水温:18°C

潮:大潮風向:南東

エサ:スルメイカ狙い・・・キビナゴチヌ狙い・・・クモガニ

釣果:スルメイカ10センチ1杯

仕掛け:スルメイカ狙いチヌ狙い

5月も終わりを迎え、大阪湾の各波止ではチヌの食いが上向いてきたようです。また、小型のスルメイカやコウイカも回遊してきたという情報をあわせて入手したので、通い慣れている大阪府・岸和田一文字へと釣行しました。

この釣り場については、以前にも紹介しましたが、沖一文字・旧一文字・貯木場中波止と、3つのポイントに大別できます。ただ、気を付けてなければいけないのが、岸和田港周辺は先般からの埋め立て工事の関係で、一定の時間を除いて沖一文字へは渡れなくなっています。やはり以前紹介した「セル石」というポイントも同様ですので、ご注意下さい。

今回の、釣り場へは山田渡船を利用して下さい。渡船事務所で支払いをしていると、オバチャンが「午後5時40分になったら、工事が終わって沖一文字へ渡れるようになるから、それまでは旧一文字か中波止で釣っててや。沖一文字へ渡るんやったら、釣ってる波止の船着場で待っといてや。迎えに行くから」と言っていました。

「それやったら、とりあえずは旧一文字ででも釣っとこか」ということで、午後3時の渡船に乗り、旧一文字のカーブ付近へ釣り座を構えることにしました。

本日の仕掛けは、落とし込み釣りでは、2.7メートルのヘチ竿にチヌ専用の落とし込み用リール、PEラインの1号にハリス1.2号をチチワ連結しました。針はカニ専用の3号で針軸にガン玉Bを打っています。

イカ釣り仕掛けは、磯竿1号5.4メートル、小型スピニングリールに道糸3号、ヤマシタのウキ止めストッパーとソフトウキ止めビーズ、オモリ負荷3号の自立棒ウキ(ケミホタルを着用できるもの)、ヤマシタの鉛付きミニヨリトリ1号とイカ泳がせ仕掛けNB-Sを使用しました。

まだ、日も高いので、まずは落とし込み釣りの仕掛けから準備することにしました。仕掛けのセットを終え、クモガニを針に刺し、沖向きの波止際スレスレに落とし込んでいきました。しかし、今日は最悪にも潮が澄みすぎ、海底まで見通せるといった状況です。ここ旧一文字はそれほど水深もないため、まったくといっていいほど期待はできません。

波止の上をテクテクと歩きまわり、何回となく仕掛けを落とし込みましたが、チヌのアタる気配はありません。時折、手元にコツコツと感じるものは、おそらくアブラメの新子といったエサ取りたちでしょう。

午後5時40分、分の悪い旧一文字に見切りをつけ、沖一文字へ行く渡船に乗り込みました。船が着くとすぐに、沖一文字北端に釣り座をとり、落とし込み釣りをあきらめ、イカ釣りに切り替えることにしました。午後7時をまわり、日もとっぷりと暮れました。もうぼちぼちイカが回遊してくる時間帯です。

最初は、竿の真下でウキを流していましたが、アタリがなかったので、波止際を流すことにしました。沖一文字ではさすがに潮の通りもよく、ウキはあっという間に左から右へと流されてしまいます。竿下、波止際と攻めましたが、依然としてウキは消し込みません。

次にタナが合っていないのではないかと考え、2.5ヒロから3ヒロへと少し深くしてみました。そのタナで竿下、波止際とウキを流しましたが、結果は同じです。時計を見ると午後8時20分。9時に迎え船が来るため、8時40分には納竿としなければなりません。

「今日はダメか」と半分あきらめかけた頃、スルメイカ釣りをしていたオッチャンが沖合いのポイントで釣り上げている様子をテレビで見たのを思い出しました。ダメでもともと、仕掛けを沖合い20メートルほどのポイントへブン投げました。

しばらくすると、ウキの明かりがゆっくり海中へとぼやけていきました。「マジか?」と一瞬疑いましたが、30秒ほど待ってから軽く竿をあおりました。ズンとした重みが感じ取れます。ゆっくりとリールを巻き、波止の上へ一気に抜き上げました。「ブシューッ」という音が聞こえたので、すぐにイカだと分かりました。ライトで照らしてみると、10センチほどのかわいいスルメイカでした。

すると、帰り支度をしていた周りの釣り人たちがドヤドヤと集まってきました。7、8人に囲まれ、ライトで照らされた私はその人たちに「スルメイカが釣れました」と答えました。「仕掛けはどんなんですか?」「エサは何ですか?」「タナは何ヒロで釣ったのですか?」などと次から次へとすさまじい質問攻めにあい、丁寧にひとつひとつ回答していきました。

この時の私は、まるでヒーローインタビューのお立ち台に上がった野球選手のように、とてもハイテンションでした。質問に答え終わった私は、最後に「どうも」と言いながら、愛想よく帽子を振り上げました。そして、タイガースの選手ではありませんが、もう少しで「明日も球場へ足を運んで下さい」と言ってしまうところでした・・・。

気分爽快の私は、道具をかかえ、10センチほどの子供イカを右手でぎゅっと握り締め、迎え船に乗り込んで行ったのでした(空しい・・・)。

<関西波止釣り情報大阪府・岸和田一文字の現況>

現在、岸和田一文字周辺では、落とし込み釣りでチヌ、エビ撒き釣りでハネ(フッコ)、ガシラ、メバル、サビキ釣りではアブラメの新子やアジ、ウキ釣りではスルメイカが釣れています。落とし込みのチヌは5月に入って安定した釣果が望めます。

シラサエビを使ってタナを浅くすればハネが、深くすればガシラ、メバルが釣れています。夜釣りでは、アオイソメの電気ウキ釣りで狙います。

スルメイカは武庫川一文字のように数こそあまりでませんが、今回のように少し沖合いを狙ってみた方がよいでしょう。エサはキビナゴ以外にアジやイワシの切り身といったものでも釣れます。

また、岸和田沖一文字では、土曜日の午後6時頃、日曜日に限ってのみ渡船できるようです。アジやアオリイカを狙うには沖一文字に分がありそうです。