実釣レポート(和歌山県・マリーナシティ海釣り公園編)

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<釣行当日のデータ>

釣行日:平成12年7月9日(日)

釣り場:和歌山県・マリーナシティ海釣り公園

天候:晴れ

水温:24°C

潮:小潮

風向:南西

エサ:サビキ釣り・・・アミエビ

投げ釣り・・・青イソメ・石ゴカイ

釣果:イワシ5~10センチ約150匹(37名の釣果)

キス15~20センチ2匹

ガッチョ30センチ1匹

チャリコ15~30センチ1匹

ポイント図:別添図をご使用ください。

仕掛け:別添図をご使用ください。

海釣り公園シリーズの第5弾。梅雨も明け、いよいよ夏も本番。

照りつける太陽のもとではありますが、大阪府大東市主催となる海釣り教室への協力。今回は和歌山県のマリーナシティ海釣り公園へと行ってまいりました。

この釣り場へのアクセスは車が便利。大阪方面からだと阪和自動車道の「海南」出口を降り、海南発電所(関西電力)の煙突に向かって国道42号線を北上。次に「琴の浦」交差点を左折し、「和歌山マリーナシティ・ポルトヨーロッパ」と書かれた案内標識に従って進みます。マリーナのムーンブリッジを渡り、ひとつめの曲がり角を左折すると左手に「海釣り公園無料駐車場」があります。

マリーナシティ海釣り公園は、今年の3月18日にオープンしたばかりで、釣り場は「釣り護岸」と「海洋釣り堀」とに分けられています。

釣り護岸は全長570メートル、収容人員は約300名弱。1メートルほどの安全柵やライフジャケットの貸出しがあるため安全対策も万全。子供からお年よりまで安心して竿が出せる状態です。足元の水深は約5メートル。年間を通じ、小物から大物まで多彩な魚種が釣れます。営業時間は、4月~11月が午前5時~午後10時、12月~3月は午前7時~午後7時。入場料は大人(中学生以上)500円、小人は300円。トイレや自販機、釣りエサや貸し道具までも完備されています。

一方の海洋釣り堀も人気スポット。こちらは事前予約が必要(電話073-448-0020)で、営業時間は4月~11月が午前7時~午後5時、12月~3月は午前8時~午後5時。全長440メートルの釣り台には、200名程度が入場可能です。気になる入場料は、大人(中学生以上)8000円、小人は5000円(終日)。半日(午後1時~午後5時)の場合は、大人5000円、小人は3000円となっています。マダイ、カンパチ、グレ、ハマチといった大物に胸を躍らせたい方には超おすすめのスポットです。

マリーナシティ近辺では、関西電力・海南発電所から出る温排水の影響で、年間を通じチヌがよく釣れるポイント。特に春の乗っ込み期には50センチを超える大型も期待できます。

この日は午後4時頃現地へと到着。夕方の時合いに的を絞ってサビキ釣りでのアジ狙いです。前日に問い合わせた釣況では、10センチ程度の豆アジに混じって、20センチクラスの中アジも回遊しているとのことでした。

釣具と仕掛け、エサ等の配布を終え、親子それぞれが護岸の各ポイントへと散って釣り開始。僕も早速、数組の親子とともにサビキ釣り仕掛けをセットし始めました。アミエビをカゴに詰めて足元の海中へとドボン。2、3回この動作を繰り返しましたがアタリは皆無。周囲でもまだ竿は曲がっていない様子です。

冷凍アミエビは融けるのに時間がかかり、また手につくと悪臭もとれないためワリバシやスプーンを使ってのエサ詰め。ほとんどの方が初心者のため、これには悪戦苦闘しているようです。見かねた僕はバケツに海水と冷凍アミエビを混ぜて、その中でカゴを上下に動かしてエサ詰めする方法を伝授。サビキ釣り専用の「すいこみバケツ」が販売されていることも教えてあげました。しかし、今はまだ日が高いためアジやサバ、イワシですら回遊なし。今、エサを撒くことは不効率というか、ズバリ無駄というもの。「もう少し、日が傾くまで待ったほうがよろしいです」と、アドバイスを一発入れさせていただきました。

午後5時30分を過ぎ、再び釣り開始。今度は、アミエビを巻いた瞬間から穂先がわずかにしびれるようなアタリが。ゆっくりとリールを巻き上げると10センチにも満たないイワシが釣れました。というより、引っ掛かっていたといったほうが正しいでしょう。これをきっかけに、周囲でもイワシがパラパラと上がり出すようになってきました。どうやら群れが回ってきたようです。

とはいえ、子供たちには明日学校があります。帰路時間なども考え、撤収時間は午後6時30分と発表されています。好調モードに突入したものの残り1時間しかありません。「これからやで」という時に、これでは子供たちもかわいそうです。結局、大東市の配慮で午後7時まで延長。案内の場内アナウンスも流れました。

「あっちで入れ食いや」という情報をつかめば、子供たちはすぐさまそのポイントへと集中します。ピンポイントでアミエビがたくさん撒かれることからイワシの群れもそこで足止めされています。子供たちは、知らず知らずのうちにサビキ釣りの要領というものがわかってきた様子。お父ちゃんも子供に負けじと必死の形相です。あちこちから歓声が上がり出し、黄昏を迎えた釣り場は一転して賑やかになってきました。

一方、東大阪市釣り教室担当のある講師は「まだ、1匹も釣ってない人はいますか」と現場を見回って声をかけています。ボランティアとはいえ、必ず釣らせて見せる「釣らせ屋稼業」。まさに必殺いや必釣仕事人といったところでしょう。「全然釣れへん」と嘆いていた親子もこの人にかかれば一発。ちょっとしたコツを説いてやると、途端にイワシが数匹入れ掛かり。これには子供も「やった、やった」と大喜びでした。

「おっちゃん、ありがとう」との言葉に「いや、いや」と自信たっぷりの返答。僕は思わず「かっこええやんかぁー」。

また、教えるべき立場であるはずの某インストラクターは自分の釣りに夢中。探り釣りなどを試したあげく、最終的には投げ釣りが確実と判断。堤防先端付近を広く投げ分けて手のひらクラスのチャリコやキスなどを釣り上げていました。「ここは投げ釣り場やな」と次回の釣り教室実習にむけ、いいデータに手ごたえを感じています。

そんなこと言っているうちに、その人の竿には何やら大物が掛かったみたいです。大きく曲がる竿に周囲の釣り人も息を飲んで見守ります。ようやく、上がってきたのは30センチ程度のガッチョ(ネズミゴチ)。「こんなでっかいのんは、今まで見たことないわと」周りの人も自分が釣ったかのようにビックリしていました。

午後7時、場内アナウンスとともに納竿。総勢37名の釣果はイワシが約150匹。ちっちゃい獲物でしたが、親子ともども充分に堪能した様子でした。

新たなスポット「和歌山マリーナシティ海釣り公園」。大阪からは車で約2時間。マリーナシティは買った魚でバーベキューができる「黒潮市場」やいい湯だと評判の「紀州黒潮温泉」さらにはテーマパークである「ポルトヨーロッパ」などが包括された一大レジャー施設。これから夏休みに入る子供たちを連れ、一度訪れてみてはどうでしょうか。

最後に言っておきますが、私は決してマリーナシティの宣伝マンではありません。

~関西波止釣り情報(和歌山県・マリーナシティ海釣り公園の現況)~

現在、マリーナシティ海釣り公園では、サビキ釣りで10~20センチのアジや10センチ程度のイワシが、また、石ゴカイや青イソメを使った投げ釣りでは20センチ前後のキス、ガッチョなども釣れています。

11月いっぱいは午後10時まで開園。青イソメを使った電気ウキ釣りで良型のチヌ・ハネ・メバルなども期待できる模様。そろそろタチウオやカマスなんかも回遊してくるのではないでしょうか。

なお、波止の先端付近には安全柵が設置されていないためライフジャケットは必着です。